Monday, June 13, 2011

6.11脱原発100万人アクション 飯田哲也氏のコメント  文字起こし

6.11脱原発100万人アクション 飯田哲也氏のコメント 
文字起こし→参照:http://youtu.be/UIIvLCCNa1E

飯田哲也:国民世論はエネルギー政策原子力政策を変えろということで一致していると思うが、官邸国会霞ヶ関永田町は全く逆向きに動いている。今まさに古い政治に逆戻りするか、国民がエネルギー政策を変えるかの瀬戸際。
浜岡原発を止めた当りから、古い思考停止親爺たちが逆切れし始め、主要メディアの電力不足キャンペーンが始まった。これは根拠無いデマゴギーでしかない(参1)。ネットを見ている人とテレビと新聞しか見ていない人では、情報が180度違っている。
国家戦略室は経産省が乗っ取っているAチームと菅さんがつれてきた民間人のBチームがあり、今は経産省のAチームが仕切っている。仙谷さんは去年の暮れぐらいに洗脳が終わっており、彼が現職(内閣官房副長官)にいてはダメ。(国家戦略担当大臣の)玄葉さんもほぼ洗脳が終わっている。経産省の出島部隊が政治主導を装いながら経産省が仕切り、放射能を守る5重の壁ならぬ経産省を守る5重の壁がつくってある。詳しいことは、経産省の総合資源エネルギー調査会と原子力委員会で決めることになっているが、この人たちはまな板のコイ(裁かれる側)であり、あなたたちが間違いをやっているのに、自分たちが全部料理しますからと料理人の側(裁く側)に回っている。(6月)7日に(国家戦略室で)新成長戦略実現会議があり、原子力政策ありきで、そこですべて安全対策と津波対策は終わっています安全ですと、海江田さんが報告している。海江田さんが報告するメモは当然経産官僚がつくっていて、もう一丁上がりと進んでいる。(参2)
なぜこんなところで不信任案がでるのか。その根拠になったのは、安倍晋三が全くミス情報(最初の注水の遅れ云々、参3)だが、それは昔民主党の永田議員が自殺まで追い込まれた虚偽答弁のようなことをやっている。そんなのはほんとは安倍を追いつめなければならないのに、マスコミは全くやっていない。
大連立さわぎになって、次の総理候補は野田さんだと、これは完全に財務省の傀儡政権、財務省の増税推進ラインと原発力経産省ライン、そしてその間をつなぐのは東電ゾンビスキーム(東電を生かさず殺さず)で、国民の電気料金を垂れ流しながら今の独占態勢を維持しようという、完全に経産省の傀儡で動く大連立が今動いているわけです。
もちろん菅さんは全然万能ではないし失敗も数々しているが、今ここで変わってしまったら完全に昔に戻ってしまうので、最低でも全量買い取り制度の道筋をつくって、もう一つは国民がエネルギー政策を開かれた場で議論をして、メルケルがやったように(参4)、とにかくマラソン会議でもなんでもして、ひと夏中議論が必要。もう五十年間違ってきたことを7月に結論をだすなんて無茶苦茶。やっぱり徹底的に半年間でも議論をして国民がなっとくするエネルギー政策をつくるんだ、経産省官僚とかが裏舞台でごちゃごちゃやるのを止めさせる、その道筋を菅さんがつくって次の首相にバトンタッチすることをやらないと。
民主党自民党など党派の支持とか菅さん嫌いだとかあるかもしれませんが、国民のエネルギー政策を取り戻す為のブリッジをつくれるのはいま菅さんしかいないので、私はこれまで特定の政治家を支持したことはなかったのですが、この瞬間だけは支えないといけない。

岩上安身:2004年に経産省の中が原発推進派と脱原発派で割れていたことがあり、そのとき脱原発派をばたばたと切り捨てた動きをした望月さん(望月晴文)がいま内閣官房参与にいる。この人を切れるかどうかという、菅さんが決断できるかどかにかかっている。

飯田:それもそうですが。民主党の政治主導が間違ってきたことは、ミイラとりがミイラになったことをそのまま認めているわけですよ。だから、本来の政治主導は首相菅さんが海江田経産相に、今朝の朝日新聞に事故調査委員会を経産省に置こうとした画策がありそれを菅さんが止めたという報道(参5)があったが、本来だったらそういうふうに役人が暴走することを海江田さんが止めろと指示をしなければいけないし、それをできなけば海江田さんを更迭しなければならない。それが本当の政治主導で、日本はとにかく妖怪のように官僚が飛び回っていて、本当に自分たちの権益をまもるためなら、今回の事故に関してまったく屁とも思っていないでしょうね。彼らが魑魅魍魎のように動き回る状況をどう押え込むには、国民の声が燃え上がるしかない。それがないとエネルギー環境会議で、財務省と経産省が思った通りのエネルギー政策になり、大連立で官僚傀儡政権ができると。それは国民の世論が盛り上がって、それをなんとか阻止をするしかないですよね。

岩上:ほんとうに今、瀬戸際なんですね。

飯田:ほんとうに瀬戸際です。このまま菅さんを沈没させて、なにも約束せずに沈没させると、もう官僚傀儡政権ができるので、そんなに菅政権が長いとは思えないが、政権にいる間に国民のためのブリッジをしっかり約束してもらって、次にバトンしてもらう。それをやっぱりやってもらうのが今の菅さんの仕事だと思う。

岩上:仙谷さんがやっている政権じゃだめだと。

飯田:仙谷さんは、もうちょっとどうしちゃったんだろうというほど。最初に政権をとった後の12月に原発輸出にのめり込んだころから、国民を売って原発輸出政策に身を売ったという感じですね。

岩上:新経済戦略の中心は、原発輸出でしたものね。

飯田:原発輸出で成長なんて出来るわけがないのに、狂ってます。あれはただ東芝を儲けさせるためだけのものであって、あんなもの(原発輸出による新経済戦略)をつくるなんて完全に亡国の政権です。

岩上安身:東芝、日立はそれで儲けようとして‥

飯田:いや、日立と三菱は提携しているだけだけど、東芝は6000億円の投資を突っ込んでいるからそれを取り戻さなければならない。東芝は力の入り方が違うんですね。だから、巨悪は東芝です。

岩上:あのということで、東芝の皆さんちょっと首を洗ってまっていてください。

飯田:15日にエネシフの議員会館の会議あり、孫さんも私もでます。(参6)

岩上:中継します。
(2011.6.11)

参1:「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」へ「3.11 後のエネルギー戦略ペーパー」No.1 Ver.2 (2011年5月6日 ISEP

参2:原発比率30%の現状維持へ エネルギー政策見直し議論に着手 2011.6.7 21:11 産経

参3:安倍晋三吠えた!菅政権は「国家の恥、万死に値する」2011.06.01 zakzak

参4:長期的視野で脱原発へ 独の専門家に聞く 2011年6月5日 00:39 西日本新聞

参5:原発事故調「骨抜き」の動き 経産省画策、首相が拒否 2011年6月11日3時0分 朝日新聞

参6:エネシフ•ナウ! 2011年6月15日(水)17時半-19時半 衆議院第一議員会館B1F大会議室 資料代500円
次第:飯田哲也氏・孫正義氏講演/質疑応答/
菅直人総理大臣の話(要請中)/エネルギーシフト「再生可能エネルギー促進法」要望書

飯田哲也:環境エネルギー政策研究所ISEP
岩上安身:IWJ

ISEPプレスリリース「与野党は全量買取法案を最優先して可決すべき」 2011年5月23日

「3.11 後のエネルギー戦略ペーパー」No.4 Ver.1.1 2011年5月13日
被害救済と国民負担最小化のための福島原発事故賠償スキーム ~「東電・官僚・銀行の利益第一」ではなく「日本の未来第一」を~

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